企業による保育施設設置支援事業
レポート掲載
2019/12/27
設置場所である文京区の待機児童数は、平成30年度が100人だったのに対し令和元年度は46人と半数以上減少しましたが、依然待機児童の解消には至っておりません(文京区子ども・子育て支援調査特別委員会(令和元年6月定例議会)資料より)。 受付後に2班に分かれて、繭の糸ひよこ園と繭の糸こども園を順に見学いたしました。 繭の糸ひよこ園は、定員12名の園ということもありコンパクトな造りとなっていましたが、随所に工夫が見受けられました。例えば、保育スペースには、大きなガラス窓がついた調理室が隣接しており、子どもたちが香りなど五感を使って食事の時間であることを把握できる工夫がなされていました。また、調理室と保育スペースの両側から扉を開けることができる棚を設置し配膳を行うなど、独自の導線の確保を行っていました。 一方、定員48名の繭の糸こども園は、保育スペースを仕切るパーテーションに窓がついており、事務室にいても子どもたちの様子を見ることができる造りとなっていました。 園児の数が多いということもあり、お昼寝用のコットを収納するところなど、園内の随所に収納が設置してありました。 次に、保育園の設置企業である辻村人財コンサル株式会社の代表取締役辻村様より、会社概要や設置背景、開園までのスケジュール、保育施設の概要や運営方法についてご説明いただきました。 開園までに大変だったこととして、物件確保、保育士採用、人材育成、園児募集と4つのパートに分けてお話しいただき、それぞれの課題に対してどのように対応したか具体的にお話しいただきました。 辻村様ご自身が、第二子の妊娠中に子どもの預け先をどう確保するかという問題に直面したことから企業主導型保育施設を開設したという背景があるため、「女性が生き生きと働くことができる環境を作りたい」という熱い思いをもって保育園運営に携わっている様子が、お話の随所から伝わる講演となりました。 ご協力いただきました辻村人財コンサル株式会社や繭の糸こども園・繭の糸ひよこ園の職員の皆様に感謝申し上げます。 ※今年度の企業による保育施設設置支援事業 保育施設設置企業見学会は今回で終了となります。
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