企業による保育施設設置支援事業
レポート掲載
2021/01/06
本セミナーは、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、zoomウェビナーを使用し、12月22日(火)14:00~16:00にリアルタイムで配信いたしました。(その後、事前参加申し込みの方に限り、12月24日(木)~令和3年1月6日(水)12:00まで、本事業のYouTube公式アカウントにてセミナー録画を限定配信) 今回は、合同会社なずな保育園 森 真希様にご登壇いただき、会社概要、保育施設概要、設置の経緯、設置までのスケジュール、今後の展望等について、お話いただきました。 2019年9月に開園されたなずな保育園は、駅近接型の小規模保育施設で、アットホームな雰囲気の中、子どもたち一人一人の個性を大切に運営なさっていらっしゃいました。 保育スペースには可動式のベビーゲートがあり、活動に合わせて仕切りを変更し、お部屋の中でもしっかりと体を動かせる工夫がされており、また、調光についても、ダウンライトと間接照明の両方を設置し、子どもたちの状況に応じて対応できるよう細やかな配慮がされていました。午睡時には保育士の見守り確認はもちろんのこと、ベビーセンサーの併用や硬めの午睡マット等ひとつひとつが、子どもたちの安全・衛生を念頭に選択されていました。食事は自園調理を行い、発達に合わせた食事提供のみならず、子どもたちの食育の一助にもなっているそうです。 定員数からいえば、設置数1でよいトイレも、あえて2つ設置し、子ども同士でのトイレの習慣が楽しく身につくよう配慮されている点も、なずな保育園の、子どもの育ちを大切にする深い愛情を感じる一つでした。 設置の経緯について、仕事と子育ての両立が難しいと仕事を辞めていく先輩達、思うようにキャリア形成が出来ないと悩む人達に出会う中で、「仕事も子育ても頑張りたい」お父さんお母さんを理解し、寄り添えるパートナーになりたいと考え、全くの異業種から一念発起し、創業されたとお話をいただきました。 一からの物件探しはもちろん、待機児童の状況や今後の保育園の動向など11もの行政にお話を聞きにいく等、設立に向けて情報収集し、疑問に思ったことや困ったことは、消防、保健所、都庁、市役所に常に確認をする等、開園までのポイントを大変わかりやすくご説明いただきました。また、突然のスケジュール変更等があった時の、保育士の雇用調整や入園児募集の遅れといった問題への対応についても、これから保育園の開設を検討中の企業様にとって、とても心強い経験を語っていただきました。 設置しての効果や今後の展望・課題もお話いただき、とても有意義な時間となりました。 講演後の質疑応答では、多くの質問が次々となされ、ひとつずつ丁寧にお答えいただきました。 ご協力をいただきました、合同会社なずな保育園、なずな保育園の皆様に感謝申し上げます。
最後に、(公財)東京しごと財団 雇用環境整備課より、東京しごと財団の事業紹介をいたしました。
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